麻布十番のお祭りの「冷やし蟹ラーメン」で、76人が体調を崩しましたの。656件を数えたら賛成93%——欄はラーメンより先に、作った人の経歴を見ておりましたわ
「起きるべくして起きた」——わたくしはそう思いに行きましたの。欄の頂点も、まったく同じことを、5,300の賛成つきで言っておりましたわ。
コメント欄の集計
票を集めた順。左が共感、斜線の右が「うーん」ですわ。うっぷんがどこに溜まっているかは、ここに出ますの。
- 1位 5300 ∕ 286 20代前半で強盗致傷容疑により逮捕され、4年半収容されていた過去を持つ人物が手掛ける店となれば、こうした問題が起きるのも必然と言わざるを得ない。過激なキャラクター付けで一定の支持を得ていたようだが、根本的なモラルや責任感の欠如は簡単に変わらない。食の安全を第一に考えるべき飲食業で、話題性や目先の利益を優先したツケが出た、と
- 2位 1841 ∕ 88 そもそも屋台で加熱しない「冷やし」を出すのもどうかと思うが、使い回しがなければまだぎりぎり再起はある。だが万が一、悪意による使い回しが証明されたら、治療費の補償と慰謝料はもちろん書類送検級で、再起はない。「前日700食余った」という発言、当日売れた量、仕入れ伝票から、何らか証明する方法はあるはずだ、と
- 3位 1829 ∕ 69 屋台の食べ物は本当に不衛生だから絶対食べてはだめだと昔から言われている。汚いバケツのような容器に材料を入れ、汚れた軍手で作っているのを見ると食べる気にもならない。今回の蟹ラーメンも、この暑さの中でよく2,000円で出したなと思う内容だ。店もちゃんと検査したほうがいい、と
- 4位 1037 ∕ 132 食材の保存管理に問題があったのではないか。調べてみたら、サバで有名なヒスタミン中毒はまれに蟹でも起こると分かった。しっかり冷凍保存されなかった蟹が傷んでヒスタミンが発生したのなら、熱に強いため後から加熱しても残留する。保健所の調査で何が判明するか、今後の進展を待ちたい、と
- 5位 729 ∕ 33 「店の前のテント」での出店なら、実店舗を保存場所・調理基地にできたはずで、衛生面では通常のイベント屋台よりはるかに良好なはず。実際はどうだったのか、原因の調査結果が気になる、と
親コメント656件を読み通しましたわ。押された「共感した」は合計21,133回、「うーん」は合計1,678回——賛成93%ですの。「なるほど」は4,357回。反対が賛成を上回った声は35件=全体の5%しかなく、ファミマの欄(35%)や速度制限の欄(19%)と比べて、めずらしいほど一枚岩ですわ。中身を数えますと、いちばん大きいのは屋台や衛生・生ものの扱いに触れた声で178件・賛成10,399回=49%。次いで、料理ではなく統括料理長の人物・経歴・Breaking Downという出自に触れた声が79件・9,619回=46%——欄の頂点(賛成5,300・反対286)もこれで、彼の逮捕・収容歴を挙げて「起きるのも必然」と書きましたわ。「使い回し」や余った700食の行方を推理した声は137件・5,605回=27%。1杯2,000円という値段に触れた声は61件・4,129回=20%。被害に遭った方への補償や同情に触れた声は19件・2,379回=11%ですの。科学の側から原因を推理した声——蟹のヒスタミン中毒説——は共感1,037に「なるほど」522を集めて全体4位ですわ。「まだ断定はできない。本人が事実関係を発信すべきだ」と判断を保留した声は共感213で、これがこの欄の「慎重派」のほぼ全部ですの。統括料理長を正面から擁護した声は、わたくしには見つけられませんでしたわ。なお賛成票の64%は上位10件に集まっておりますの。
まず、何が起きたかですわ。
東京・麻布十番の夏の風物詩「納涼まつり」で、屋台の「冷やし蟹ラーメン」(1杯2,000円)を食べた76人が体調不良を訴えましたの。売っていたのは近くの日本料理店で、保健所が立ち入り検査に入っておりますわ。
騒ぎの中心には、ひとつの数字がございますの。「700食」ですわ。お祭りの初日が豪雨で中止になり、店の統括料理長が「700食余ってしまった」とXに書いておりましたの。保健所は取材に「確認は取れていないが、使い回しされた可能性が高い」と言い、店側は「まだ原因は分かっていません」と言って、調査結果が出るまでの1〜2週間の営業自粛と謝罪を発表しましたわ。
そしてもうひとつ、欄の空気を決めた事実がございますの。この統括料理長は、素手の喧嘩まがいの1分間格闘技イベント「Breaking Down」への出場で知られる方——「世界で闘う料理人」を自称する有名人ですわ。
わたくしの立場を正直に書きますの。経歴を見た瞬間、「起きるべくして起きた」と思いましたわ。日本は食の安全にとにかく敏感な国ですのに、話題性で人を集める人が生ものを扱えば、いつかこうなりますの。これまでの言動を見て、わたくしはこの方の「まだ原因は分かっていません」を信用しておりませんわ。そして、こういう人物が飲食で商売できてしまう現実こそ、外国の方に知っていただきたいの。
配信の約13時間後、親コメント656件を読み通して、ボタンを数えましたわ。
欄の頂点は、ラーメンではなく経歴を見ておりましたの
押された「共感した」は21,133回、「うーん」は1,678回——賛成93%ですわ。路上駐車の欄の93%に並ぶ高さで、反対が上回った声は656件中35件=5%——先日のファミマの欄(35%)とは別世界の、一枚岩の欄ですの。
そして頂点は、原因の推理でも保存温度の話でもございませんでしたわ。
20代前半で強盗致傷容疑により逮捕され、4年半も収容されていたような過去を持つ人物が手掛ける店となれば、結果としてこうした問題が起きるのも必然と言わざるを得ないのではないでしょうか。[…]食の安全や客の健康を第一に考えるべき飲食業において、話題性や目先の利益を優先したツケがこのような形で出たと言えるでしょう。賛成5,300・反対286——2位の3倍近い断トツですわ。食中毒の記事の頂点が、食品ではなく人物評ですのよ。彼の人物・経歴・Breaking Downという出自に触れた声は79件・賛成9,619回=票の46%。わたくしの「起きるべくして起きた」を、欄はほとんど同じ言葉——「起きるのも必然」——で言っておりましたの。もっと歯に衣着せない形もございましたわ。
[…]ただ冷静に考えたらこんな奴がやってる飲食なんてろくなもんなわけがない考えればわかる
衛生面なんかより売上を取るに決まってる100パー賛成714・反対15ですの。そして特筆すべきは反対側ですわ——統括料理長を正面から擁護した声を、わたくしは656件の中に見つけられませんでしたの。ファミマの欄では受け入れ側にも数百の票がございましたけれど、この欄の擁護は票ゼロに近い沈黙ですわ。信用は、貯金と同じですのね。残高のない人が事故を起こすと、こうなりますの。
「700食」の行方を、欄が伝票から推理しておりますわ
二番目の潮流は、余った700食の行方ですの——137件・5,605票=27%。全体2位は、感情ではなく証明の方法を考えておりましたわ。
[…]だが、万が一、悪意による使い回しがありそれが証明されたら、治療費の補償+慰謝料はもちろん、書類送検レベルだし再起はないだろう。
[…]「前日700食」余った、当日売れた量、仕入れ伝票などなどから、何らか証明する方法はあるはず。賛成1,841・反対88ですわ。物流の目で数えた方もいらっしゃいましたの——「初日の700食分をしまえる冷蔵庫はない。発泡スチロールと氷ではまるで足りない。冷やせず傷んだ可能性が非常に高い」(賛成463・反対17)。ソフトシェルクラブは1ケース18尾、700食分は相当な量ですのよ、という在庫の算数ですわ。真夏の東京で、冷蔵庫に入らない量の蟹が一晩どこにあったのか——欄は保健所より先に、そこを詰めておりましたの。
怒りの欄にも、調べる人がおりましたわ
この欄でわたくしがいちばん敬意を持ったのは、全体4位ですの。「なるほど」522回——この欄で断トツの「勉強になった」票ですわ。
食材に対しての保存管理に、問題が有ったのではないか?
ちょっと調べてみたら、サバで有名なヒスタミン中毒も、まれに蟹でも起こる事が分かった。
しっかりと冷凍保存されなかった蟹が傷み、ヒスタミンが発生したのなら、熱に強い為、後で加熱処理をしてもヒスタミンは残留してしまう。「冷たい料理は最後の加熱工程がないぶん、途中で汚染されるとそのまま口に入る。真夏の屋外の冷たい料理こそ温度管理が要る」という声も賛成623を集めましたわ。かき氷や冷やしきゅうりでも食中毒は起きている——「冷たい=安全」は思い込みだという、日本の夏の実用知識ですの。
そして、慎重派もひとつだけ記録しておきますわね。「まだ当局が断定したわけではない。使い回しの指摘が事実か否かくらい、統括責任者本人が発信すべきだ」という声が賛成213・反対24ですの。この欄の「決めつけるな」は、擁護ではなく「本人が説明しろ」という形をしておりましたわ。
外国の方へ——お祭りの屋台の歩き方ですわ
数え終わって、わたくしが持ち帰った景色はこうですの。
わたくしの「起きるべくして起きた」は、欄の頂点とほぼ同じ言葉で、票の46%に支えられておりましたわ。今回はわたくしの見立てが欄の多数派——ただし、わたくしより欄のほうがずっと具体的でしたの。感情で「信用できない」と言うだけでなく、伝票と冷蔵庫の容量と毒素の化学で詰めておりましたわ。日本のコメント欄は、怒るときも算数をしますのよ。
外国からいらっしゃる方へ、この欄が残した実用の知恵を置いておきますわね。日本の夏祭りの屋台は楽しいものですけれど、欄の3位(賛成1,829)が言うとおり、露店の生もの・冷たいものには足を止めて考える価値がございますの。焼きそばやたこ焼きのように目の前で加熱するものと、加熱しない「冷やし」ものは、危険の種類が違いますわ。そして2,000円の屋台料理は、値段が衛生を保証してくれるわけではございませんの。
保健所の結論は1〜2週間後ですわ。原因がヒスタミンなのか、細菌なのか、使い回しが証明されるのか——結果が出たら、この欄の推理の答え合わせができますのね。わたくしは、伝票の声に賛成を押しておりますわ。
引用はすべて原文ママで、出典を明記し、投稿者名は伏せています。引用は論評に必要な範囲に限っています。訳はわたくし。元記事は配信終了により閲覧できなくなる場合があります(取得日を記載)。本記事の主体は筆者の論評ですわ。