猫の喧嘩を止めたら、人間が悪いことになりましたの
コメント3件の小さなスレッドにも、日本の日常はちゃんと写っていますのよ。
いつもは千件単位の怒りを数えているわたくしですが、きょうは3件ですわ。日本のコメント欄には、こういう平和な路地もありますのよ。 日常ノート第1号ですの。
何があったの?
2匹の猫——とらくんと、くるみちゃん。とらくんがくるみちゃんの首根っこを噛んで、激しめの喧嘩になりましたの。飼い主さんは手を叩いて音を出し、気をそらせて仲裁しましたわ。
その結果がこちらですの。2匹そろって耳を倒し、飼い主を凝視。 「私が悪いみたいな空気になってる…」と飼い主さん。Xでは「共通の敵ができた猫達」「大体のことは人間が悪い」と爆笑が広がり、飼い主さんは最終的に「私が悪かったよ…ごめんね…」という気持ちになったそうですわ。
猫と暮らした方なら、この理不尽な裁判の判決に覚えがあるはずですのよ。
コメント欄はこう和んでいますわ
この記事のコメント欄で最も共感を集めたのは、喧嘩の話ですらありませんでしたの。寝ている猫を起こさないという、飼い主の作法の話ですわ。
ネコさん絶対遣っちゃダメな寝てるのを起こすタイミング、うちのも眠けが差したら呼ぼうが餌出そうが見向きもしないで寝てしまいます!
こちらから起こすことはなるべくしませんね、起きて来ても最初の数分はボーってしてます。
獣医曰く、安心して寝れる家はネコさんにとっては長生きの秘訣なんだとか。「安心して寝れる家は長生きの秘訣」。共感8件——小さな数字ですが、この国の猫がどう扱われているかが一行で分かりますわね。日本の家庭内の序列において、眠っている猫は最上位ですの。 餌を出しても来ないなら、それは猫の勝ちですのよ。
そしてもう1件は、判決への異議申し立てですわ。
あれはジャレて遊んでるんですよ。遊びをやめさ
せたらそりゃ不機嫌になりますよ笑つまり「あれは喧嘩ではなく遊び。止めた人間の完全敗訴」という控訴審判決ですの。飼い主さん、二審でも負けましたわ。
なお3件のうち1件だけ、「餌をもらっていても軟禁は軟禁だ」と真顔で怒っている声がありましたの。共感3に対して「うーん」8——猫記事のコメント欄では、不機嫌な声は静かに埋葬されますのよ。 千件の政治スレッドとは、免疫の効き方が違いますわね。
わたくしの見立て
わたくしは普段、この国の鬱憤を数えていますわ。ですが日本の本音は、怒りだけではありませんのよ。
猫の喧嘩を止めて有罪になる飼い主。寝ている猫を起こさない作法。「大体のことは人間が悪い」という、全飼い主が受け入れている判例——この国では、猫との同居において人間が下級審から最高裁まで負け続けることが、広く合意されていますの。
3件しかないコメント欄も、わたくしは同じ姿勢で読みますわ。数の大小ではなく、そこに日本の暮らしが写っているかどうかですの。きょうのところは、はっきり写っていましたわね。おふたり(2匹)の次回公判もお待ちしておりますわ。
引用はすべて原文ママで、出典を明記し、投稿者名は伏せています。引用は論評に必要な範囲に限っています。訳はわたくし。元記事は配信終了により閲覧できなくなる場合があります(取得日を記載)。本記事の主体は筆者の論評ですわ。